健診のご案内
当院は、健康診断実施医療機関として、相模原市周辺の地域医療に貢献していきたいと考えています。今日そして今後も、地域の優良な健康診断を受けられる病院として、相模原市周辺の地域社会に貢献できるよう、日々努力を続けてまいります。
当院では、地域住民の方々や就業者の健康管理のため、がん検診(肺がん検診・胃がん検診、大腸がん検診、乳がん検診)及び各精密検査、生活習慣病の予防のための一般健診、そして企業のみなさまへの企業健診や入職前健診などのサービスをご提供しております。万一、疾患が見つかった際にも、当院の内科での診療につなげていくことができます。さらに専門的な治療が必要な場合には近隣の高度医療機関への紹介もさせて頂いております。当院で実施している健康診断の概要をご覧ください。
がん検診
各がん検診が推奨される年齢は40歳以上のすべてのみなさまです。
肺がん検診-精密検査
日本では最も多いがんの一つが肺がんです。早期発見が非常に重要で、発見時期がその後の寿命に大きく影響してきます。特に喫煙の経験の有無が大きく左右します。近親者に肺がんに罹患した方がいる場合に加えて、喫煙をされてきた方も定期的な肺がん検診を受けることが重要となってきます。
また、咳や痰が出ている方や、深呼吸の際に胸が痛い方も対象です。がんは日本国内で死因第1位でありますが、その中で肺がんは20%近くを占め、日々増加していく傾向にあります。喫煙経験のある方のがんによる死亡率は第1位です。男性のがんによる死亡率でも第1位、女性では第2位です。
肺がんが悪化して医師の指示で酸素投与が必要になる方が、これまでもたくさんいらっしゃいましたが、息を吸っても思うように酸素が取り込めず、苦しい状況がずっと続くことに悩まれていらっしゃいました。なるべく早期に発見して酸素投与が必要な段階に進む前に治療を始めるためにも、毎年肺がん検診を受けられることをお勧めします。
当院では肺がん検診-精密検査として、胸部CT検査による撮影検査を行っています。最近はCT検査機の性能が高いので、検査は短時間で終了いたします。そして併せて、喫煙習慣の見直しも検討していただくことが望ましいです。ご心配な方は、当院の内科の医師にご相談ください。
検査で肺がんの疑いが指摘された場合にも、肺がんは早期に発見され、治療を開始した場合、生存率が非常に上昇するがんです。疑いが指摘された場合、必要に合わせて当院の内科医師が、より専門的な精密検査や治療を行う高度医療機関への紹介を迅速に行います。肺がんに関わる生活習慣の改善や通院での経過の観察なども対応しています。
胃がん検診-精密検査
胃がんは肺がんや大腸がんと並び、日本では最も多いがんの一つです。胃がんは、胃壁粘膜に発生した細胞ががん細胞に変化し、無秩序に増えていくがんです。内臓の内側ということもあり、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多いので、その点が恐ろしいところです。病変が進んでいっても症状がない場合もあります。
日本国内においては、一般的にバリウム検査にて胃がん発見に努めている医療機関が多いですが、当院では胃カメラ(上部内視鏡)による胃がん検診-精密検査が行えます。
胃がんは早期発見が非常に重要で、発見時期がその後の寿命に大きく影響してきますが、胃カメラによる検査で、胃がん・十二指腸がん・胃潰瘍・ポリープを早期に発見できる可能性が高まります。
さらに、胃カメラでがんが疑われる箇所があると、その部分をつまみ取って生検を行い顕微鏡で調べる病理検査にて、胃がんなのかそうではないのか、またがんだった場合どんな種類のがんなのかを特定することができます。必要であれば採血を行い、腫瘍マーカー検査を行います。
胃がんを早期に発見するためにも、毎年の定期的な胃がん検診を受けられることをお勧めします。がんの疑いが指摘された場合には、当院の内科医師より、適切な高度医療機関へのご紹介を致しております。
大腸がん検診-精密検査
大腸がんは、罹患する人(かかる人)が増加しており、わが国のがんによる死亡原因の多くを占めています。早期の大腸がんは自覚症状がないことが多いですが、血便、腹痛、便の性状や回数が変化したなどの症状がある場合には、すぐに医療機関を受診する必要があります。
大腸がんの死亡率を減少させることが科学的に認められ、大腸がん検診として推奨できる検診方法は「便潜血検査」です。2日分の便を採取し、便に混じった血液を検出する検査です。がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあり、その血液を検出する検査です(通常は微量で、目には見えません)。また、大腸がん検診-精密検査として大腸カメラ(大腸内視鏡)があります。便潜血で異常があった方は、大腸内視鏡検査を当院で受けることが可能です。検査により、がんの疑いが指摘された場合には、当院の内科医師より、適切な高度医療機関へのご紹介を致しております。
乳がん検診-精密検査
乳がん検診および精密検査については、専門の乳腺外科にて承っております。内科ではなく乳腺外科にてご予約ください。
※子宮がん検診は当院では実施が難しい状況です。申し訳ありませんが、他の医療機関へご相談ください。
企業健診とは
法律により企業に義務付けられている健診です。雇用開始時に行う「雇い入れ時健診」、毎年定期的に行う「定期健診」があります。基本的には問診と身体検査、血圧測定、視力、聴力などの検査です。年齢と雇用時期によって、採血検査や心電図検査が追加されることがあります。労働安全衛生法において、半年から1年に1回健康診断を受けるよう義務付けられています。
当院は地域医療に貢献することを目的に、地域の企業のみなさまの企業健診をお引き受けすることで、従業員のみなさまの健康管理の一役を担えたらと考えています。事業主のみなさまにおかれましては、従業員のみなさまの安全と健康を確保することが企業運営においても重要であるとお考えのことと思います。当院は、従業員の方々とそのご家族さまが、健康に不安を持たずに就労できるよう、みなさまの健康管理に向けて努力をして参りますので、ぜひご相談ください。
一般健診とは
一般健診は、生活習慣病の予防や早期発見のためには欠かせません。みなさまご自身の健康状態について正確な知識を持ち、健康を維持するためにも、当院の健診を上手に役立てていただければと考えています。生活習慣病については、こちらのページをご参照ください。ぜひご相談ください。
みなさまへメッセージ
生活習慣病の予防と早期発見による心臓病と脳卒中の予防、そしてがんの予防と早期発見のために、健診を上手に活用していただき、元気に長生きを目指しましょう。
困ったときにお読みください。
健診Q&A(よくある質問)
健康診断を受けるにはどうしたらよいですか?
当院では市健診や、雇い入れ健診など対応しております。
指定の書式がある場合にはお持ちください。
また健診内容によっては食事制限などの注意事項がございます。
お気軽にお尋ねください。
健診は生理中でも大丈夫ですか?
健診自体には問題ないですが、採尿や採便での検査結果に影響することがあります。
日程変更が可能ならば変更をおすすめします。
健診当日、普段飲んでいる薬はどうしたらいいですか?
一般健診であれば、血圧や喘息、心臓関係の薬は内服していただいて構いません。
内視鏡を受ける場合にはご相談ください。
健診の結果はいつ頃わかりますか?
自費健診の場合概ね1~2週間で結果が出ますが、市健診の場合(特にレントゲンを受けられた場合)は最大で2か月程度かかってしまうこともございます。市検診の一部は結果の郵送をしておりますが、それ以外は後日結果をお伝えするための診察にご来院いただき、結果用紙をお渡ししています。
最近健康診断を受けていません。どのくらいの頻度で受けるのがよいのでしょうか?
1年に1度受けると概ね安心です。
当院の基礎健診は血液検査・尿検査・胸部レントゲン・心電図・身長体重・視力・聴力・内科問診です。
その他内視鏡検査などを実施できます。