変形性膝関節症の治療:新たな治療法
注射・リハビリ・薬物治療をしても痛みが続く、だけど手術はしたくないという方には、PRP療法(Platelet-rich plasma)というものがあります。一般に再生医療といわれています。血液の中の血小板という成分には組織再生を促すPRPという成分があり、これを膝に注射することで損傷した軟骨を再生することを目標に始まりました。最近の研究ではこのPRPを用いても軟骨を再生することはかなり難しいことが分かってきました。
一方でPRPには炎症を強く抑える作用があり、膝の変形が軽度から中等度である方には、数ヶ月から数年の間痛みを緩和する効果が期待できるということもまた分かってきました。自分の血液から抽出したものを膝に注射するため、副作用が起きにくいというメリットもありますが、保険が適応されない自費診療となるため費用が高いという欠点もあります。
変形性膝関節症:当院での治療方針へ